毎夜毎夜、僕らはカニを採る。
ひたすら、心を無にして。
誰も口を開かない。
先は、見えることなく。
癌のことを英語で cancer と言うが、これはラテン語の「カニ」から。これは腫瘍とその周辺の血管その他の組織が作り出す形状によるもの。潰瘍を意味する canker も同源だが、ギリシャ語の karkinos(カニ)と共に、これらの語はサンスクリット語の karkata(カニ)に由来すると言われる。
西洋星座の名称はラテン語なので、黄道星座の一つである「かに座」も Cancer である。「かに星雲」も潰れたカニのように見えることからこの名が付いたが、かに星雲があるのはかに座ではなくおうし座である。
童話や民話でも、サルカニ合戦やカニの床屋などに姿を現す。
カニと言えば横歩きが有名なので、横に進むものに「カニ」の名がつけられることがある。たとえば、逆行カノンのことを「蟹行カノン」とよぶ。また「蟹の横這い」といえば、単に横に移動するという意味にも使うが、貴人に顔を向けたままで横に移動することをそのように言うこともある。この言葉がことわざとして使われるときは、「人目には奇妙に見えても、自分には適したやり方」と「物事が奇妙に横にずれていくこと」という2とおりの意味での用法がある。
カニの手はジャンケンのチョキのような形なのでキャラクター化された時は「じゃんけんが弱い」ものとして扱われることが非常に多い。